単身の賃貸住宅を探すとき、悩ましい条件が水回りの仕様ではないでしょうか。
昨今までは水回りの仕様といえば、バス・トイレ別かバス・トイレ一体型の2つの選択肢が主流でした。
「本当はバス・トイレ別が理想だけど予算が合わない」「バス・トイレ一体型は安いけど臭いや湿気がこもりそうで不安」など、どちらにしようか迷う人は多いです。
そこで第3の選択肢として注目されているのが、浴室にバスタブがないシャワールームのみの物件です。
今回は賃貸住宅におけるシャワールームについて、メリット・デメリットをあげながらその特徴を詳しく解説します。
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日本は入浴文化が根強いため「バスタブなしの生活は考えられない」と不安を感じる人もいるでしょう。
しかし海外のアパートでシャワールームは珍しくありません。
むしろ毎日バスタブに浸からない単身者にとっては、多くの利点があります。
ここではシャワールームのみの賃貸住宅のメリットをまとめました。
家賃を抑えられる
バスタブ設置工事を削ったり浴室の面積を減らしたりできるため、工事費を安く抑えられます。
貸主は賃貸住宅の建設にかかった工事費を家賃で回収するのが一般的です。
したがって工事費が下がるほど家賃も安く設定されるでしょう。
築年数や立地にもよりますが、バス・トイレ別やバス・トイレ一体型と比べてもリーズナブルな金額が期待できます。
空きが出にくい築浅や駅近の物件でも、シャワールームを許容するだけで選択肢が一気に広がる可能性があります。
水光熱費を抑えられる
バスタブに浸かるよりも、シャワーで済ませたほうが水道代とガス代を節約でき経済的です。
単身者が毎日浴槽にお湯をためる場合は、毎月約2~4千円の水道代とガス代がかかるといわれています。
一方でシャワーのみの利用であれば約3分の1程度にコストを圧縮できるでしょう。
浮いたお金は他の用途に使えるため、大きなメリットがあります。
掃除が楽になる
シャワールームはコンパクトでシンプルな形状が特徴です。
通常の浴室と比べて凹凸や隙間も少ないため、短時間の掃除だけで清潔な状態を維持できるでしょう。
バス・トイレ一体型のように掃除中トイレへの水はねを気にする必要もありません。
居室が広い物件が多い
水回りの省スペース化が図れるため、削った面積を有効活用して居室を広くできるのもうれしいポイントです。
小さいサイズのシャワールームであれば、ユニットバスの半分程度の面積に抑えることができます。
家での滞在時間が増えている今だからこそ、広い居室でくつろげるか否かは部屋を選ぶ際の重要な基準ではないでしょうか。
トイレが独立している物件が多い
シャワールームとトイレはそれぞれ独立したスペースに区切られていることが多いです。
そのためトイレにお風呂の湿気が漏れることはありませんし、トイレ内の収納に消耗品や衛生用品を収めることもできるでしょう。
また友人が泊まりにきた際にお風呂とトイレを同時に使用できないなど不便な思いをしなくて済みます。
独立洗面台がある物件が多い
トイレ同様、洗面台も浴室から独立していることが多いです。
ほとんどのシャワールーム物件では、居室の間に脱衣所があり、そこに独立洗面台が設置されています。
独立洗面台があれば鏡脇に化粧品を収納できたり、ドライヤーなどの電化製品を使えたり何かと便利です。
ただしすべてのシャワールーム物件に独立洗面台が付いているわけではありません。
一部物件では脱衣所がなくシャワールームと居室が直接つながっていることもあります。
シャワールームのみの賃貸住宅の特徴~デメリット~

シャワールームのみの物件は意外にメリットが多いことがわかりました。
一方で実際に住むことを想定すると、デメリットにも目を向ける必要があります。
続いてはシャワールームのみの賃貸住宅のデメリットをご紹介します。
湯船に浸かれない
やはり身体の芯まで温まりたいときにバスタブに浸かれない点が最大のデメリットです。
入浴には体の血行を促進させ、さまざまな不調を治す効果があります。
シャワーだけの生活では体調を崩すこともあるくらい人によっては欠かせないルーティンです。
ただし入浴頻度が週1~2回程度ならば、代わりに近所の銭湯やスパを利用するという手もあります。
脱衣所がない場合は不便
脱衣所がなくシャワールームを出るとすぐ居室になっている物件もあります。
この場合シャワールームの湿気が居室に漏れてしまい、部屋中にカビが繁殖してしまうことも。
また居室内で服を脱ぎ着するのであれば、目隠し用のカーテンをつけるなど脱衣スペースの確保に余計な手間がかかります。
シャワールームのみの賃貸住宅の特徴~向いている人の特徴~

全ての人にシャワールームのみの物件が最適というわけではありません。
前述のメリットを重視する人には向いていますし、デメリットが許容できない人には不向きです。
ここでは向いている人の特徴をまとめました。
一人暮らしの人
単身者の場合、毎日シャワーのみで済ませれば大幅なコストダウン効果が期待できます。
一方で2人以上が暮らす場合は、バスタブの給湯量よりシャワーの給湯量のほうが上回る恐れがあり、経済的なメリットは少ないでしょう。
家賃を抑えたい人
シャワールームのみの物件は工事費と連動して家賃も手ごろです。
また日本では「浴槽があって当たり前」という考え方が浸透しているため、シャワールーム物件は競争率が低く穴場といえるでしょう。
好立地で広い部屋に住みたいけれど、家賃は安く抑えたい欲張りな人に最適です。
湯船に浸からなくても平気な人
平日はバスタブにお湯をためる暇もないほど多忙な人はシャワールームのみでも支障はないでしょう。
また近所のジムや銭湯に通っているなど、家の外に入浴できる環境がある人もシャワールームのみの物件が向いています。
バス・トイレ別を条件にしている人
バス・トイレ一体型には抵抗があるものの、バス・トイレ別の家賃には手が届かない人にもおすすめです。
トイレや洗面台が独立していることが多いので、バス・トイレ一体型のように湿気や匂いがこもる心配もありません。
それぞれの設備をゆったりと使用することができます。
水光熱費を抑えたい人
入浴をシャワーに切り替えれば、ガス代・水道代を節約できます。
月々の出費をできるだけ削りたい場合は大いに効果を発揮するでしょう。
ただし単身者でもシャワーを20分間以上出しっぱなしにするとバスタブの湯量を超えてしまうといわれています。
シャワー使用中はこまめに水を止めながら洗うことが大切です。
掃除が苦手な人
家の中で最も湿気が多い浴室はカビを中心とした雑菌の温床になりやすいです。
頑固な汚れがこびりつき落とすのに手間がかかりますし、毎日使う場所なのでこまめな清掃が肝心です。
浴槽がなければ面積も少なく手入れが簡単なので、毎日清掃しても苦になりません。
まとめ
ここまでシャワールームのみの賃貸住宅の特徴について紹介しました。
単身であれば、シャワーだけの生活は意外と不便ではありません。
メリットとデメリットを並べてみると、実はメリットのほうが多いのです。
コストやお手入れの面でも合理的な方法といえます。
バス・トイレ別の条件では希望どおりの部屋が見つからないとき、新たな条件として指定してみてはいかがでしょうか。
バスタブがない生活を決断するのは、少し勇気がいるかもしれません。
しかし1日の生活を考えると、浴室で過ごす時間はほんの一部です。
先入観を取り払って、バスタブの優先度がどれくらいか考えてみましょう。
忙しいときは自宅のシャワーで済ませ、余裕があるときは銭湯に行く生活スタイルもメリハリがあってよいのではないでしょうか。
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