賃貸マンションやアパートの中でも人気が高い角部屋。
一般的にはメリットが多いといわれ、他の部屋より高い賃料設定がされているケースがほとんどです。
しかしメリットばかりではなくデメリットも当然存在します。
すべての人にとって暮らしやすい物件とは限りません。
今回は賃貸住宅における角部屋の特徴とメリット、デメリットを詳しく解説していきます。
この記事を読めば、自分が角部屋に向いているかどうか判断することができるでしょう。
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角部屋とはマンションやアパートの各階において、建物の一番端に位置している住戸のことを指します。
マンション全体の平面形状に応じて、大きく2種類に分けられます。
ひとつは平面形状が長方形のマンションで、各階の共用廊下の端にあり片側1住戸のみと接している住戸です。
別名「端部屋」と呼ばれることもあります。
もうひとつはマンション全体の平面形状がL字やコの字、ロの字型で、その角部分に位置する住戸です。
一方で両側とも他の住戸に接している住戸は「中部屋」「中住戸」といいます。
角部屋は隣の住戸と接する壁の面積が少なく、開口部を充分に確保できる点が最大の魅力です。
マンションやアパートに住みながら独立性が高い生活が叶うため、多くの人から支持されています。
角部屋と中部屋を比較すると、ほとんどの場合角部屋の方が高い賃料設定です。
賃貸住宅における角部屋の特徴~角部屋のメリットとは~

たとえ高めの賃料設定だったとしても、角部屋を選ぶ人は多いです。
どのような点が評価されているのでしょうか。
ここでは角部屋のメリットを具体的にまとめました。
隣の住戸からの騒音被害が少ない
中部屋は両隣の住戸に挟まれているため、お互いの生活音が漏れてしまいトラブルに発展するリスクがあります。
一方で角部屋は隣の住戸と接している壁が少なく、騒音の影響を受けにくいのが特徴です。
自分が発する音が原因で隣の住戸に迷惑をかけてしまうことも少ないでしょう。
ただしマンションやアパートの構造や遮音性能によっては、角部屋でも音漏れに悩まされる可能性はあります。
住戸前の往来が少なく静かな環境
中部屋では他の人が共用廊下を往来する際に足音や話声が聞こえることがあり、あまり落ち着きません。
エレベーター周辺は特に通行頻度が高くなります。
角部屋は各階の端に位置しているため、他の人がドアの前を通ることは稀です。
人の気配を気にせず、静かでプライバシーの保たれた空間を維持できるでしょう。
マンションによってはプライバシーを高めるために玄関ドアの前にポーチを設けている場合もあります。
日当たりや風通しが良い
部屋を囲う壁のうち少なくとも2面以上は外壁に接しているため、窓やガラス戸などの開口部を多く確保できます。
複数の方角から日が当たり、部屋全体が明るく見えるでしょう。
高層階であれば開放的な眺望も楽しむことができます。
さらに窓を開ければ室内に風が良く通るのも角部屋の特権です。
同方向にある窓よりも、2方向以上の窓を開けた方が部屋全体の空気が循環します。
効率的な換気で感染症やカビを予防できるため、衛生面でも安心です。
他の住戸と間取りが異なる
ほとんどの角部屋は中部屋と異なる間取りで計画されています。
商品価値を高めるために、面積を広くしたり部屋数を増やしたりしているマンションも多いようです。
賃貸住宅における角部屋の特徴~角部屋のデメリットとは~

良いことづくしに見える角部屋ですが、デメリットにもしっかりと目を向けることが大切です。
実際に「角部屋を選んで失敗してしまった」と後悔している人もいます。
ここでは角部屋のデメリットについて説明します。
家賃が高い
他の住戸と比べて快適で独立性が高いことから、多くの人が角部屋を希望します。
人気が高まるにつれて家賃も高く設定するオーナーがほとんどです。
高層階の角部屋は眺望の良さを売りに、他の住戸と比べて大幅に賃料アップしている物件も珍しくありません。
したがって、できるだけ家賃を節約したい人には向かないでしょう。
外気の影響を受けやすい
開口部の多い角部屋は中部屋と比べると外気の影響を受けやすいのが弱点です。
夏は開口部から強い日差しが降り注ぎ日射熱によって室内が熱くなります。
逆に冬は室内の暖かい空気が開口部を通して外へ逃げてしまいます。
結果的に年間を通してエアコンの効率が落ちてしまい、電気代が高くつくかもしれません。
昨今では断熱性能の高いサッシなども登場していますが、やはり断熱材が入っている壁と比べると気密性や断熱性は劣ります。
構造梁や開口部によって家具レイアウトが限定される
室内に出てくる梁や開口部が家具を配置の邪魔になるかもしれません。
構造設計の都合上、端に位置する角部屋では大きな梁が室内を横断することがあります。
梁の下は天井高が低くなってしまうので、高さのある家具が設置できず不便です。
平面図を見ただけでは梁の位置がわからない物件もあるので、内見の際は自分の目でよく確認しましょう。
また開口部が多いと家具を壁に寄せて配置できるスペースが限られるため、家具レイアウトが思いどおりにいかないこともあります。
今使っている家具をどのように配置するかあらかじめシミュレーションをしておくと失敗が少ないです。
外からの騒音が気になる場合がある
隣からの騒音被害が発生しにくい一方で、外からの騒音被害には注意が必要です。
開口部のガラスは壁よりも薄く、サッシにはわずかな隙間があります。
この構造によって室内外を通して音が伝わりやすくなってしまうのです。
したがって壁が少なく窓が多くなるほど、外からの騒音を受ける可能性が高まります。
気になる物件が見つかった際はまず周辺に騒音が出そうな施設がないか地図で調べてみましょう。
特に線路や幹線道路、歓楽街と近いマンションは要注意です。
必ず内見に行き、実際にどの程度の音が聞こえるか確かめることをおすすめします。
セキュリティ面に不安が残る
死角となる角部屋は犯罪者に狙われる危険性があります。
建物の端に位置しているため、動線計画上は他の住人があまり通行しません。
さらに開口部のガラスを割れば簡単に侵入できてしまうことから、空巣などの被害が多く報告されています。
特に女性の一人暮らしに1階の角部屋は避けた方が無難でしょう。
どうしても住みたい場合は、マンションのセキュリティ対策をしっかりと確認してください。
開口部にシャッターなどが付いていると外部からの侵入防止に役立ちます。
まとめ
ここまで角部屋の特徴とメリット・デメリットについて解説しました。
メリットとデメリットを見比べると、自分の向き不向きが見えてくるのではないでしょうか。
プライバシーを重視し、明るく開放的な空間に住みたい人は角部屋が向いているでしょう。
反対にコスト重視で賃料や電気代を少しでも抑えたい人にはあまりおすすめしません。
また実物をよく見ずに決めてしまうと、お気に入りの家具を配置できなかったり犯罪に巻き込まれたりと後悔してしまう恐れがあります。
さらに角部屋は開口が多い分、周辺環境から影響を大きく受けます。
内見の際は室内環境だけでなく周辺環境も忘れずにチェックしましょう。
自分の目や耳を使って見極めることが、物件選びで失敗しないコツです。
自分にあった理想のお部屋を見つけてください。
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